相続土地国庫帰属

今回は、相続土地国庫帰属制度についてのお話です。昨年の4月27日施行された制度です。

所有者不明土地問題は、東日本大震災からの復興の際、円滑に用地取得が進まなかったことから大きな問題として認識されるようになりました。資産価値のある土地であれば相続人間で争いがあったとしても最終的には何かしら決着がついて以降所有者不明とはならない可能性が大だと思います。しかしそうでない土地・・・地方になればなるほど、誰も相続しない、相続したくない土地、固定資産税が課税されないがために認識されず放置される土地もあります。愛知県民の方でも東北からまたは九州から（私の両親は二人とも九州です。）新境地としてこられた方の実家の相続登記を申請したことがあります。中には処分できた土地もありましたが、大半は処分は困難な場合が多いです。言い方はよくないかもしれませんが、固定資産税が課税されていないなら受け入れるしかないのでは・・・とお話ししたこともあります。ハードルは高いですが、相続土地国庫帰属制度を活用できる土地の可能性があるなら、費用はかかりますが、負担から逃れられるならば検討してみてもよいかもしれません。